D.G『修道騎士とエクソシスト』








 強化ガラスに隔てられた宇宙空間に、光の洪水が展開している。それはまるで音の無い、光のオブジェのようにの目に映った。内圧に耐え切れず破壊していくメカは一瞬にしてものすごい勢いで四方に飛び散る。粉々に飛び散る欠片が太陽光を受けてキラキラ光る。命あるものが乗っていなければ美しい光景だっただろう。不思議と恐怖はない。
。何を見ているんだ?」
「イディ兄さん。」
は一度振り返ったが、再び宇宙空間へと視線を戻す。の兄・イディは、父親こそ同じものの、母親の違う兄妹で、欠片も似ていなかった。どちらも母親譲りの、イディは雪のような白い髪。は炎のような赤い髪であった。
「・・何が起こったのかわからないまま、命を落とした者も中にはいたかもしれない。」
の優しさは、ミリティアの器では小さすぎる。あの青き惑星(ほし)で見つかるといいな。」
イディはの肩に手を置いた。
「うん・・・・・・。」
広大な宇宙での戦争は、青き惑星からの影響であった。先にその惑星に降下した者達からの報告によれば、その源はアクマという異形のものだという事。そして、それを作っている千年伯爵という者がいるということの二つだった。

 数日前。は自分が所属しているマグダラ修道院へと急いでいた。これでもはシスターで、最高レベルの悪魔祓いであった。そういう類の者達を修道騎士―――ミリティアという。宇宙に数ある人工のコロニー。かつて青き惑星で住む地を追われ、惑星から脱出した者達の第二の国だった。そこで組織されたのが、コロニー防衛隊、マグダラとキルシェ(教会)だった。もイディもその一員だった。は首から下げている懐中時計を見た。集合せよとされた時刻まであとわずか。は丈の長いシスター服をたくし上げ、走り出した。
「えらいこっちゃあああっ!!」
は叫んだ。道を行く、民間人の方々がくすくす笑う。
「まーた、やってるよ。シスター。」

 ガチャリと扉を開けたは、すでに他のシスター達が集まっているのを見た。
「あら、やだ。みなさんおそろいで。」
ミリティアを統括するシスターエリサはこめかみを引きつらせた。
「シスター!二分の遅刻です!まったく貴女という人は・・・!」
とにかく、も他のシスター達のように端に整列した。
「アクマと千年伯爵の出現により、我々はキルシェと手を組み、それぞれ一人づつ、青き惑星へ降下することになりました。志願した者の中から、シスター。マグダラは貴女を選びました。」
「あ、はい!」
エリサの言葉にはうなずく。
「本当なら、今日の遅刻の罰として、聖火の見張り番を一週間させるところです。貴女のような問題児を行かせるのも不安ですが。」
は首をかしげた。
「では、なぜ私を?」
「事が尋常ではないからです。問題児でも、能力と意外性は一番ということです。頼みましたよ。シスター。」
「はいっ!」
は元気に応えた。すると、エリサはよろめき、机に手をついて、もう片方の手で腹のあたりをおさえた。
「・・・ああ、この子を行かせるなんて。ううっ。また胃が・・・・・・。」
エリサの胃はのせいでずっとキリキリ痛みっぱなしだった。
「胃薬・・・出しましょうか?」
他のシスターが気づかう。はもう何も聞こえていない。青き惑星に行く。ただそれだけのことで、純粋に喜びを感じていた。

 そして、今日。降下する。
「兄さん。私、青き惑星にずっと憧れていたの。母さんはあの惑星出身だって父さんが言ってた。私にとって母さんのイメージはほのかに光るブルー・・・。あの惑星・・。地球と重なるの。」
はまだ知らない。やがて、自分が出会い、仲間になるであろう人達の事を。

 気が付くと、無機質な照明が目に入った。消毒用アルコールの匂いが鼻につく。病院の匂いだ。は視線をめぐらせる。そこへ、優しげな顔が現れた。
「気が付きましたか?体の方はもう大丈夫だそうですよ。」
白く短い髪。左目の周りに縦横に伸びる赤いラインがある。同い年くらいの少年。彼は、兄・イディによく似ていた。髪の長さや赤いラインの有無等の違いはあるが、はきっちり見間違え、やおら身を起こすと、彼に抱きついた。
「えっ?あの、ちょっと・・・。」
少年は頬を赤らめうろたえた。
「兄さんっ!私、私。これから・・・。」
「あの・・・すいません。僕、あなたのお兄さんじゃないです。」
は顔を上げ、兄との違いに気付き、慌ててはなれる。
「ごっ、ごめんなさいっ。私・・・、地球に降下して・・。あっ!キーアは!?」
一緒に降下したキルシェのキーアという少年を思い出す。すると、白髪の少年は少し目を伏せていった。
「あなたと共に倒れていた方は、激しく衰弱していて、意識不明です。一命はとりとめたようですが、僕たちが見つけたときは、もうお二人ともだめかと思ったのですが、回復して良かったですね。」
彼は最後に笑顔を見せた。はその素敵な笑顔に胸がときめいた。
「ありがとう。助けてくれて。私は。ミリティアなの。」
「僕はアレンといいます。でも、ミリティアって・・。」
「知らない?修道騎士の事よ。その中でも、私は最高レベルの悪魔祓い・・。エクソシストって言うのかな?ここでは。」
「えっ!?」
アレンは驚いた顔をした。それがとアレンの出会いだった。そのとき、の寝ていた部屋に、開け放たれたままの入り口から、黒髪の少女が入ってきた。

「あら、目が覚めたの。良かった。アレン君。兄さんが呼んでるわ。あなたも来て。」
はベットから降りたが、すぐよろけてしまった。アレンが支えてくれる。
「あっありがとう。もう、大丈夫。一人で歩けるから。」
は黒髪の少女を見た。すると、彼女はニコッと笑った。
「リナリーよ。よろしくね。」
「あ、です。よろしくお願いします。」
は柔らかな空気に安堵し、リナリーの後をアレンと共についていった。はキーアのことも心配だったが、ここで頼れる人はこの二人しかいない。これでも、は人を見る目がある。の直感が告げているのだ。この二人は信用できる、と。
「兄さん。連れて来たわよ。」
はふと我に返る。いつの間にか、ある一室に来ていた。床には紙が散乱し、整理も掃除もしてないようだった。奥のデスクにも紙が山脈のように積まれており、だらしないと思ったのは言うまでもない。そのデスクには、一人の男が座っていた。アレンやリナリーが着ている黒い服とは違う、白い服に身を包み、帽子をかぶったメガネ君だった。かなり、エライ人だということがわかる。
「私の兄さん。コムイよ。」
リナリーがに紹介する。は姿勢を正した。胸を張り、あごを引く。そして、大きすぎないはっきりとした声で名乗った。
「お初にお目にかかります。私はと申します。宇宙に数あるコロニーより参りました。コロニー防衛隊・マグダラのミリティアです。このような不躾な来訪にもかかわらず、ご尊顔を配すること叶い、恐悦至極にございます。」
アレン達の目が点になっている。はかまわず続ける。
「この度、青き・・・。いえ、地球に来たのは、我がコロニーに害なすものおを滅するため。図々しいとは思いますが、連れが傷つき難儀しております。どうか、回復するまで憩いを。」
「真面目なんだねぇ、キミは。僕はここの室長。コロニーからの連絡はさっき受けたよ。シスターエリサがキミの事をくれぐれもよろしくと。これから、アレン君には任務に行ってもらうけど、キミも行って、勉強するといい。」
コムイは微笑んでいた。
「アクマを倒している・・・。黒の教団へようこそ、シスター。」
は驚いた。
「・・・シスターエリサはそんな事、一言も言ってませんでしたけど?」
「あぁ、シスターエリサの話では、全て話すと、キミは先走りして、失敗するから、と。」
「・・そうでした−・・・。」
はうなずくしかなかった。の年齢でミリティアになる者は少なくない。マグダラに入れば、誰もが上を目指す。は能力こそ優等生レベルだが、その性格ゆえか、エリサの悩みの種でもあった。
「じゃあ、そろそろ行きましょうか。シスター。」
でいいです。」
アレンとが言葉を交わす。
「あ。ところで私の武器は?銃を持ってきたはずなんですけど。」
「ああ、それなんだけど。」
コムイは真顔になった。
「どこで、どういう経緯でコロニーにあったのかはわからないけど、キミの銃・・・。イノセンスかもしれない。」
アレンとリナリーが驚いた顔になる。は一同を見回した。
「何何っ。何の話っ?いの・・・何?」
リナリーがコムイを見た。
「形が銃って事は、神田のように手にして戦うものって事よね。アレン君のように寄生でもなければ、私のようの足につけるわけでもない。」
「そう。今、調べてるよ。詳しい話は後日。今はこれ。」
コムイは小さな箱をに投げ渡した。が慌てて受け止めたそれは、救急セットだった。ちょっとした手当ての道具が入ってる。
「人を助けるのがシスターの役目だからね。」
はコムイの言葉にうなずいた。
「ハイ!」

 教団を出てすぐにアレンが話しかけてきた。
はコロニーでいつもその服を着てるんですか?」
はコロニーで着ていたマグダラ特有のデザインされたシスターの服を着ていた。マグダラは銃や剣を持って戦う術も教え込まれる修道院だ。そのため、服も動きやすくなっている。生地は軽いもので、丈もひざ下と少し短い。ミリティアの服になると更に動きやすいように、スカートのわきがふとももあたりまで裂けているので、普通のシスター服では少々無理そうな体勢もできる。頭にかぶっている頭巾も髪の上に乗っけているだけのようなものなので、意外と可愛く見える。
「ええ。マグダラのシスターは戦闘を主とする実働部隊が多いから。」
がうなずくと、肩にかかった赤毛がサラリと揺れた。の髪は、赤毛のエクソシスト、ラビよりも明るい赤だった。
「アレンさんの着てるのは団服?室長さんは白い服だったけど。」
今度はが質問した。
「はい。僕やリナリー達、エクソシストが着てるのは、この黒い団服だけど、情報を求めるファインダーって言う探索部隊とか、科学班とかは白い服ですね。コムイさんは科学班の方ですからね。」
アレンは丁寧に説明する。初心者のにいきなり専門用語はキツかろうという心づかいだ。はアレンに惹かれはじめていた。

 目的地は他国だが、コロニーで生まれ育ったには、地球の地名はわからない。とりあえず、アレンに付いて行くだけだ。山を越え、町を通り、港から船で。
「ずいぶん遠いんですね。」
「そうでもないですよ。僕の師匠を探す方がよっぽどです。まあ、ティムのおかげで足跡はたどれますけど。」
アレンは苦笑した。
「てぃむ・・・?」
は新しい名前に首をかしげる。すると、アレンの懐から、こっそりと金色のゴーレムがのぞいた。羽があり、長い尻尾。その先は何やら大きい。
「わ。可愛い。」
「ティムキャンピー。師匠が作ったゴーレムなんですよ。」
町の人達が驚くといけないので、懐に入っていたらしい。
「こんにちは。私は。よろしくね。」
は律儀に、ティムキャンピーにも挨拶した。
「あ、そろそろですよ。ところで、馬車の操作はできますか?」
「そこそこ。・・・です。」
アレンは、「よし」というようにうなずいた。
「現地にラビとブックマンがすでにいるようですが、そこまで馬車を使います。道中、アクマが現れたら、に手綱を任せます。」
「は、はい。」
は揺れる船から、アレンに手を借りて降りた。ミリティアとして活動してた頃は、車ばかりだった。なぜなら、コロニーには、人工のものばかりで、自然そのものの海や川はないため、ほとんどが慣れてないからだ。港には、コムイが手配しておいてくれた馬車があった。は馬車の経験はあったので、何とか乗れた。
「とばします。」
アレンは言うなり、手綱を振るった。ガタガタと揺れる車上で、は時折バウンドした。まるで、バスケットボールのように。実の所、は結構小柄だ。アレンよりも背が低い。しかし、ミリティアに背は関係ないのだ。と、前方で、巨大な火柱が上がった。
「ひゃっ!な、何事!?」
「ラビがイノセンス第2開放をしたんですよ、きっと。」
はイノセンスという単語をやっとインプットした。まだ意味はわからない。戦闘している地の少し手前で、アレンは馬車を止め、飛び降りた。も慌てて降りる。
「イノセンス、発動っ!」
が見たのは、アクマとエクソシスト三人――。コロニー出身の彼女にとって、アクマは形容しがたいものだった。卵がトゲのついた帽子をかぶって、銃口になっている足をいっぱいはやしている浮遊物。そんな所だ。そして、ラビは赤毛&眼帯のでっかい槌を振りまわす人。ブックマンは針を投げる老パンダ。アレンは―――。
「白と黒の・・・腕・・!?」
アレンも参戦したことにより、この任務を終えるのにさして時間はかからなかった。が救急セットを手に呆然としていると、声がかかった。
「すいません、シスター。手当てを。」
幼き子供を抱えた母親。
「あ、はい。」
はかけより、手当てをした。救急セットの中には、思ったよりいい薬や道具がそろっていた。は人々の手当てをして回り、最後にエクソシストのもとへかけよった。
「アレンさん、頬を怪我してます。座って。」
「大丈夫です。これくらい・・・。」
「ダメ!!」
こういうことには厳しかった。アレンは素直にその場にストンと腰を下ろした。はとりあえず、血をぬぐって、消毒をして、薬をすりこむ。戦うシスターだからか、手当ては慣れっこだ。コロニーでは、自分の手当ても自分でするのだ。
「はい。オシマイ。」
そこへ、ラビが声をかけてきた。
「シスター。俺も頼んでいいさー?」
ラビの腕から血が出ている。
「ええ。もちろん。」
はラビの手当てをしつつ、エクソシストの事を聞くことができた。自分達の味方だと知ると、ラビとブックマンも自分のことを少しづつ語ってくれた。それでも、はブックマンをパンダかと思ったとはとても口にできなかった。当然かもしれないが。彼をジジイだの、パンダだの言えるのは、後にも先にもラビ一人かもしれない。
「ねぇ、イノセンスって何です?見た限りでは色々あるみたいですけど。」
は馬車に戻ってから、アレンに聞いた。
「イノセンスには、装備型と寄生型があって・・・・・・・・・・。」
「フム、フム。」
馬車の手綱はラビとブックマンに任せ、は車の方で、アレンのイノセンス講座を受けていた。

 しばしして馬車が、ガクンと止まった。慌てて外を見たアレンの左目が何体かのアクマを捕らえた。
は中にいてください!」
アレンは馬車を飛び降り、ラビ達と戦う。どこから出てくるのか、後から後からわいてくる。その時だ。
「シスター!」
ファインダーの数人が走ってきた。
「来ちゃ、ダメ!」
は外に飛び出す。アレンは振り向いた。
、外に出ちゃ・・・!」
ファインダーがに向かって何かを投げた。
「これを!科学班からです!」
は受け取り、振り向きざまに、使う!アレンの後ろに迫っていたアクマを倒す。はアレンにかけよった。
「怪我は?」
「ない・・・です。」
はいつもの銃を手にしていた。科学班からということは、イノセンスだったという可能性が高い。届けに来たファインダーを見ると、彼はうなずいた。おそらく通常が聖火弾(セイクリッド)。聖なる力を持つ油が悪魔にダメージを与えるもの。イノセンスを発動すると福音弾(ゴスペル)。アクマ退治用の呪文ごと打ち出す。ダメージはかなりのもの。大抵のアクマは倒せる。第2開放すると四聖文字砲(テトラグラマトン)。四聖文字を打ち出す。レベルの高いアクマにも有効。発射時の反動がほとんどない。そんなところだろう。
「それ・・・。」
「後で話します。セイクリッド!」
は続けざまに引き金を引く。
ドドドドドドドドドドドドドドド
イノセンスのせいだろうか。弾の入れ替えをしなくても大丈夫のようだ。
「便利〜。」
がダメージを与えたアクマにラビが止めを刺す。ほどなくして、アクマは全滅した。
「シスター。すごい武器さー。」
ラビがかけよってくる。
「ラビさん。あなたの協力あればこそです。でも、宇宙で私達が戦ったものとは少々毛色が違うようですが。形は似ています。あの形容しがたい・・・。でも、うたれ強いです。」
すると、ブックマンが口を開いた。
「異空間では、装甲がもろくなってしまうのかもしれぬな。」
確かに宇宙には空気が無い。人間は生身では活動できないどころか、即死んでしまうだろう。アクマにも何かしら影響があるのかもしれない。
「ところでその武器、やっぱりイノセンスだったようですね。」
アレンがの手にしている銃を見つめる。銃を届けてくれたファインダーの一人が歩み寄ってきて言う。
「科学班に頼まれて、至急届けに来たのですが、間に合ってよかったです。」
「ええ。ありがとう。届けてくれて。」
が笑顔でファインダーにお礼を言う。シスターの笑顔は、人々の心を癒す。ファインダーは安らぎを感じた。は銃を腰に装備し、アレン達に簡単に説明をした。
「あ、そうそう。コムイ室長から伝言です。シスター。エクソシストとして黒の教団に入るか、入らないか、考えておいてほしい、と。」
は驚く。そんなこと、考えてもみなかった。シスターエリサは何も言ってなかったし、黒の教団のことは欠片も知らなかったのだ。

 「は!?何ですって!シスターエリサ!?」
<判断は貴女がしなさい、と言ったのです。黒の教団に入るのも、入らないのも自由です。>
は耳を疑った。本部に戻ってすぐ、コムイに頼んで、コロニーとの通信をさせてもらったのだ。エリサの言葉は冷たいものだった。コロニーには自分を待ってる人達がいると信じていた。でも、考えてみれば、そうだ。降下して、すぐに行動を起こすこともできず、被害が拡大している。それでなければ、あのアクマの数は説明がつかない。そんな役立たずをマグダラは受け入れてくれるだろうか。そもそも降下したあと、キーアと二人、倒れていた原因はにあった。降下ポッドに乗ってあと少しで地上というときには誤って、緊急脱出用ボタンを押してしまったのだ。二つのポッドは連動している。宇宙服も着ていなかった二人は放り出され、地にたたきつけられた。空気の薄い空中に放り出され、キーアは呼吸困難になり、はたまたま運よく気絶ですんだのだ。
<・・・元気で。シスター。>
の表情を見て、最後の優しさになるであろう言葉をエリサは言った。
「・・はい・・・。お世話になりました。イディ兄さんとみんなに、よろしくお伝えください。」
の心は決まった。
「エクソシクトという器も悪くないかな。見つかったかもよ、兄さん。」
は黒の教団に入った。半分はアレンに惹かれているからというものだが、もう半分は自分の居場所は、もうここにしかないと思ったからだった。

                         D.G−Aに続く






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