「あーづーいー・・・・」
「エド〜〜文句言わないの!!仕方ないでしょ?砂漠なんだからっ!!」
「そうだよ、兄さん。」
ぐでーっとした格好で歩き続けるエドワードの言葉を聞き、がビシッと指摘する。
そう、ここはサトリート砂漠なのだ。
の意見に賛成だったアルフォンスはコクコク頷きながら、力強く呟いた。
「オレの右手の左足は鋼の義足なの!!熱がこもって熱いんだよ!」
「・・・な〜るほど。」
エドワードの言葉にポムッと手を打つ
「ちょっと待ってね。」
ニッコリ微笑み、エドワードの方に向き直る
アルフォンスもエドワードもが何をしようとしているのか分からなかった。
パンッ!!!!
両手を合わせ、その両手を口元に持っていく。
フゥッと息を吐くと、エドワードの右腕と左足の義足の周りを涼しい風が回り始めた。
「熱く・・・ねぇ。」
「兄さん?」
「いったい・・・何をしたんだ?」
いったい何が何なのか分からないエドワードとアルフォンス。
エドワードはをジッと見つめ、低い声で問い掛けた。




















隠されしセレトの秘石 第十四話




















「簡単よー!風の錬成を行っただけ。涼しい風を錬成し、エドの腕と足の周りの風をちょびーっといじくった。って言えば簡単かな?」
エドワードの問い掛けにニコニコと笑いながら答える。
「だったらもっと早くに使えーー!!!」
「・・・もしかして、サトリート砂漠に入ってからが全然暑そうじゃないのは・・・・」
「そ。涼しい風を錬成し、体の周りの風をちょびーっといじくったからよ。」
エドワードは怒りに震え、叫んだ。
そして、それと同時に浮かんだ疑問をアルフォンスがに問い掛ける。
その問い掛けに、悪ぶれる様子もなく、はにぃっこりと笑い答えた。
その言葉にエドワードもアルフォンスもピクリと反応した。
も気付いたらしく、にぃっこりと笑った笑顔のまま急ぎ足で歩き始めた。
「どぉーーーーして、オレ達にそれを使ってくれねぇんだよっ!!!」
言うと思った・・・・
エドワードの叫び声を聞きながら、は内心呟いた。
「だって、熱いから使ってとか、機械鎧は熱くなりやすいからとか聞いてなかったも〜ん!」
「んな事言わなくても分かるだろうがっ!!!わざとだなっ!?わざとやったんだなっ!?」
「あっははは〜〜〜」
「なろぉ〜〜〜!!!」
ワザとらしく喋るにカッとなるエドワード。
二人は砂漠のど真ん中で追いかけっこを始めたのだ。
「ちょっと、兄さん、。ここ・・・砂漠・・・・」
しかし、アルフォンスの声は二人には聞こえていなかった。
ギャーギャーと、何かを言いながらアルフォンスを中心に回りながら追いかけっこをする二人。
しかし、アルフォンスは気がついていた。
の顔が笑っていると言うことに・・・
ズダダダダダーーーーー!!!!
グルグルと回りながらはエドワードから逃げ、エドワードはを追いかけた。
「・・・あれ?」
「あん?」
いきなり止まり、キョロキョロと見回し始める
エドワードはなんだか分からず、を見つめ、違和感を覚えた。
「ねぇ・・・エド。アル・・・何処に────」
「だぁーーーー!!なろぉ!また埋まったな!!!」
「へっ!?」
の言葉を遮り、叫んだエドワード。
エドワードの言葉を聞き、は驚きの声を上げ、エドワードを見つめる。
ズボワァッ!!!
「うどわぁ!!!てっめぇ!!また埋まりやがってっ!!!」
「し、仕方ないじゃないか、兄さん〜〜」
いきなり砂の中から出てきた手。
は驚き、数歩エドワードの近くから遠ざかった。
その手はエドワードの足を掴んでいた。
勿論、掴まれた本人エドワードも驚きの声を上げていた。
すると、砂の中から出てきたのはアルフォンスだった。
「そっそっか・・・アルは鎧で、中何もないんだもんね・・・」
何とか理解できたは近づきながら呟く。
そしてアルフォンスを見上げ──
         らないでね。」
「「もう二度と埋ま
         るなよな!」
エドワードとはそろってアルフォンスにそう言った。
キョトンとした顔をして顔を見合わせるとエドワード。
そして、プッと噴出し笑い出す。
「あはははっ・・・なんでこんなに息が合うのかなぁ?」
「さぁな?」
取り残されたアルフォンスは仕方なくとエドワードの様子をただ静かに見つめていた。
「あ、ねえ兄さん!」
「何だ、アル。」
「あれ・・・あれが大佐の言っていた建物じゃない?」
そう言いアルフォンスが指差したのは、本当に砂漠のど真ん中に立っている建物だった。
黒い建物で、遠くからでも良く見えた。
「エド、アル。行ってみよう!!」
「えっあ、おいっ!!!」
「兄さん、早くっ!!」
叫び、は一足先に駆け出していた。
一瞬送れたエドワードは戸惑い、前から聞こえるアルフォンスの声を聞き、駆け出し始めた。
建物への距離はさほど遠くはなかった。
が、ここは砂漠だ。
「はぁはぁ・・・・着い、た・・・・」
そう言うと、建物に手をついた。
。休むのはまだ早い。入り口探すぞ。」
「そうだね。じゃあ、はこの辺りを。僕は右側を。兄さんは左側を探してみて。」
「「OK!」」
エドワードの言葉を聞くと、アルフォンスはそれに賛成した。
そして手際よく二人に指示を出した。
その指示に何も言わずに二人は同時に答えた。



















「ったく・・・・全然入り口なんてないじゃない。どうなってんのよ、この建物・・・・」
呟きながらペタペタと建物を触る
しかし、扉らしき場所は何処にもなかった。
「だぁぁーーー!!イラつくぅっ!!!」
ガンッ!!!!!
そう叫ぶと、は勢いよく足を振り上げ、建物を蹴った。
「〜〜〜〜っいったぁ〜〜〜い!!!」
建物を蹴った足を押さえ、はピョンコピョンコ飛び跳ねながら叫んだ。
良く考えれば当たり前の事だ。
んもぉ・・・こんな熱いところ早くおさらばしたいのに・・・
そう思いながら懸命に扉を探す。
「エドもアルも熱い思いしてるんだろうなぁ・・・・そうだっ!」
そう言うと、はあることを思いついた。
パンッと両手をあわせ、フゥッと息を吐いた。
すると、優しい風がこの建物を覆うほどの距離を通り抜けていった。
それは止まることなく続いた。
「これで、少しは持つかな・・・・?」
それでも、ずっと風が吹き続けることはない。
それはも理解していた。
「「ーーーーーー!!」」
その時、エドワードとアルフォンスの声が両側から聞こえてきた。
「?」
何だろうと思い、左右を見ると、エドワードとアルフォンスが駆け寄ってきた。
「どうだった?」
「「全然。」」
の問い掛けに二人共同時に答える。
は?」
「こっちも全然。」
アルフォンスの問い掛けに、は肩をすくめ答える。
その時、ハッとした顔をしたエドワードの顔が目に入った。
「そーいやあ、建物を調べ始めてから少し経ったころ、この建物を覆うくらいの距離を涼しい風が通り過ぎて行ったんだけどよぉ・・・、風の錬成しただろ?」
エドワードの問い掛けに、はコクリと頷いた。
「やっぱりな。サンキュー。おかげで涼しかった。」
「そっか、それは良かった。」
エドワードは素直ににお礼を言った。
それが嬉しくて、はにこにこと笑った。
「入り口も見つからないし、もうすぐ日が沈む時間だから、一度近くの町に戻ろう。」
「うん。えーっと・・・・」
「ノイギーアだよ。」
「そうそう、それそれ。」
そう言うと、はニコニコ笑ったまま、アルフォンスの身体をバシバシ叩いた。
「じゃ、行くか。」
「「うん。」」


















アレからすぐにノイギーアに着き、3人は宿で部屋を二つとった。
コンコンコン。
か?入って良いぜ。鍵開いてるから。」
そう言われ、はギィィィと扉を開けた。
「どうした?何か用か?」
中に入ってきたに問い掛けるエドワード。
は部屋の中の方まで入ると、エドワードの顔を見つめた。
「アルは?」
「この宿の中のいろんなとこ見てくるだとよ。」
「ふーん・・・・」
はアルフォンスが居ないことに気がついた。
そのことをエドワードに問い掛けると、エドワードは本を読んだまま答えた。
「で、何か用か?」
「ちょっと・・・出かけてくる。」
「はぁ!?もう外真っ暗だぜ!?」
の言葉に驚きエドワードは声を上げた。
エドワードの言うとおり、窓の外は真っ暗で、月が浮かび、星が瞬いていた。
「女が一人でこんな夜に出歩くのは危ねぇと思うけど?」
本をテーブルに置き、を見つめながら静かに呟いた。
「大丈夫よ。あたしの実力知ってるでしょ?」
「それでも、お前は女。男の力には勝てねぇんだよ。」
そう言うとエドワードはゆっくりと立ち上がった。
「な、何よ?」
近づいてくるエドワードに驚きは後ずさりをする。
ガシッとの手を掴み、エドワードはを押し倒した。
の左手首を左手で、の右手首を右手でしっかりと押さえた。
の足は開かれ、エドワードの足を挟む形になっていた。
「ちょっ・・・なっ何するのよ!!!」
はそう叫ぶと、懸命に抵抗をした。
しかし、全くエドワードの腕が解けなかった。
両手が合わせられれば・・・・
内心そう呟きながら、懸命に腕に力を入れ、もがく
しかし、エドワードの腕は硬く、そして強くの腕を掴んでいた。
その為、全くエドワードの腕はびくともしなかった。
「分かったか?男と女なんてこうなんだよ。」
そう言うと、の手首を掴んだまま、呟いた。
上からを見下ろし、男の目でを見つめる。
そのエドワードの視線にはゴクリと息を呑んだ。
「れっ錬金術が使えれば、こんなのっ!!」
「だから左右別々に腕を掴んだんだろ?今、錬金術使えるか?」
「っ!!」
の言葉を聞き、静かに言葉を続けるエドワード。
その言葉に反応する。
左右別々に腕を掴まれているには、今錬金術は使えない状態にあった。
つまり、体力勝負となってしまうのだ。
「足だって、オレの足が中に入ってるから、上手く動かせない。コレでどうやって、抜け出せる?」
「・・・・そ、それは・・・・」
エドワードの言葉に戸惑う
エドワードの言っている事は全て正論だった。
実際エドワードの足が中に入っている状態で、の足が外側でエドワードの足を挟んでいる状態。
この状態だと、上手く身体を動かせない。
「やめてっ!!エドっやめてよっ!!どいてよっ!!!」
はどうすることも出来ず、ただ叫ぶしかなかった。
しかし、エドワードは一行に退こうとしなかった。
は身体を揺らし、何とか態勢を変えようと動いた。
胸元の広い服を着ていた為、の右肩があらわになった。
その様子を見ていたエドワードの頬が赤く染まった。
しかし、そのことには気付いていたなかった。
服を乱した姿となったを見て、男であるエドワードが欲情しないわけがない。
「エドっ!!エドってばっ!!!」
は懸命に叫ぶが全くエドワードは反応しなかった。
ゆっくりと唇をの首筋に落とした。
「んっ・・・ちょっ何すっ・・・!」
エドワードの行為に驚き、は声を張り上げた。
しかし、するすると滑り降りていくエドワードの唇を感じ、言葉は途中で止められる。
「んっ・・・やっあ・・・・エド・・・どうしっ・・・・」
顔を左右に振りながら、声を振り絞る
しかしエドワードは何の言葉も返してこない。
エドワードの唇は徐々にの胸の方へと降りていった。
「っ!!いっいやぁぁーーーー!!!」
その時、が大きな声で叫んだ。
エドワードの事は好き。
好きだけど、今のエドワードは、の知っているエドワードじゃなかったような気がしたのだ。
「っ!!!」
の叫びで我に返ったエドワードはの手首を離し、立ち上がった。
「はぁはぁ・・・・どうして・・・・」
乱れた髪を掻き分け、直す
ガチャ・・・・
そこにアルフォンスが帰ってきた。
「兄さん、ただいまー・・・・!?」
部屋の中で起きている現状に驚き、目を見開いた。
散らばった本。
息の荒いエドワードと
そして、服、髪が乱れている二人。
このことから大体の事が予想出来るだろう。
「兄さん!!!」
「あ・・・・あたしっ・・・部屋・・・戻る、ねっ・・・」
そう言うと、は乱れた髪と服を整えながら、扉の方へと駆け出した。
顔は真っ赤に染まり、息は荒い。
そのまま扉を閉め、自分の部屋へと戻っていった。
















怖い・・・・あんなの・・・・エドじゃない・・・・・エドじゃないよぉ・・・・
涙を流しながら枕に顔を埋める
首筋、胸元に真っ赤なキスマークが出来ていた。
それを見るたびに、思い出し涙が流れてきた。
「エドの・・・・・ばかぁ・・・・・」


















・・・・ごめん。」
次の日の朝。
エドワードは宿を出たところでに謝った。
「もう・・・あんなことしないでよね。」
怒った風に呟く
エドワードの顔を見ないよう、視線を逸らしたまま呟いた。
「ああ・・・もうしない。本当に・・・ごめん。」
エドワードはそう呟くと、深深く頭を下げた。
「なら、許す。」
そう言うと、エドワードに視線を向け、はニッコリと微笑んだ。
「それじゃ・・・建物の方・・・・また行ってみようか・・・」
アルフォンスの呟きに、エドワードとはコクリと頷いた。















「な・・・何これ・・・・」
がそう呟くと、建物の前に広がる沢山の"何か"軍団を見つめていた。
「セレトの秘石の出来損ない・・・じゃないか?」
「かもしれないね・・・戦ってきた奴らも出来損ないで・・・倒した後はあんな形なってたし・・・」
「でも、あれは・・・・」
「うん、出来損ないのままで動いてる。」
静かに語りながら3人は出来損ないの軍団を見つめた。
どうやら、出来損ないは3人の存在に気付いているらしく、徐々にゆっくりとこちらに近づいてきていた。
「っち。戦って建物の方に行かなきゃならねぇみたいだな!」
「うん!」
エドワードの言葉には強く頷いた。
アルフォンスも力強く声を張り上げた。
「行くぜ!」
エドワードの言葉に合わせて3人は同時に出来損ないの軍団の方へと駆け出していた。
「3人離されたら敵の思う壺だっ!絶対離されるんじゃねーぞ!!」
「分かってる!それに・・・・」
「敵の目的はだからっ!!」
そう言うと、3人はまとまったまま駆け出した。
パンッと3人は両手をついた。
すると、エドワードは右腕の機械鎧の一部を甲剣に錬成した。
アルフォンスは檻を作り、出来損ないの何体かをその中に閉じ込めた。
は地面から鋭い山を錬成し、アルフォンスのした錬成によって閉じ込められた出来損ない達を攻撃した。
パンッ!!
すぐには両手を合わせ、地面に手を着いた。
その瞬間。大量の出来損ないの足を砂の手が掴み、動く事を出来なくさせた。
、ナイス!」
そう言うと、エドワードはその動くことの出来なくなった出来損ないの中へと飛び込んでいった。
「あ!!エドの馬鹿!」
そう言うと、もエドワードの後を追った。
アルフォンスも檻を錬成しながら2人の後を追った。
勿論、檻に閉じ込めた出来損ないを倒しながら・・・
「待ってよ、2人共〜〜〜!!」
すぐには左腕につけてある鋼のリストバンドを甲剣に錬成した。
それで左右にいる動けない出来損ないを切り倒していった。
場所は簡単。
出来損ないの胴の部分に大きな秘石と同じイレズミがしてあるのだ。
そこを切り倒していけば出来損ないはそのまま崩れ砂漠と一体化する。
3人は背中合わせになり、出来損ないたちを見る。
徐々に近づいてくる出来損ないたちを錬金術で徐々に攻撃をしていく。
「くそっ・・・全然減らねぇぞっ!!!」
「数が多すぎるっ!!!」
エドワードとアルフォンスはそう呟いていた。
はその時考えていた。
胴にあるイレズミを攻撃しないと出来損ない達は倒せない。
だけど、もしかしたらという事もある。
そう思い、は行動に移した。
パンッ!!!
両手を合わせ、右手に装着した鋭い爪で左手の甲剣を擦る。
ビガァァーーーーーー!!!
大きな音と同時に黄色い眩しい光が出来損ないたちを襲った。
雷がアチコチから降って来ているのだ。
「やっぱり・・・・だめだっ・・・・」
雷がやみ、倒れない出来損ないたちを見て、呟く
「くそっ・・・・こうも量が多いと・・・・」
っ!!風を・・・鋭い風を出来損ないのイレズミに当てること出来る?」
エドワードの言葉を遮り、アルフォンスがに問い掛けた。
「・・・・やってみるわっ!!」
そう言うと、はパンッと両手を合わせ、フゥッと息を吐いた。
ただし、手の形はいつもと違う。
鋭くなるよう、両手を上下にし口元に持ってくる。
そして、狭い面積の両手の間に息を吹きかける。
そこから錬成された風は薄っぺらくなり、出来損ないを攻撃する。
どうやら上手く行ったらしく、5体近く一気に砂漠の一部と化す事が出来た。
「でもっ・・・これじゃ時間が掛かるわっ!!!」
はそう叫んだ。
集中力が必要となるのだ。
胴にあるイレズミを狙うため、適当に打つことの出来ない風。
その為、時間が掛かりすぎる。
「地道に・・・行くしかねぇみたいだな。」
そう言うと、3人は顔を合わせ頷いた。
同時にパンッと両手を合わせた。
エドワードは砂漠の一部に落とし穴を作り、その上に居た出来損ないを落とし穴の中に落とした。
はさっきと同様大量の砂の手を錬成し、大量の出来損ないの動きを封じた。
アルフォンスは檻を錬成し、何体もの出来損ないを閉じ込めた。
そこにエドワードとの攻撃が入り、出来損ないは砂漠の一部と化す。
それの繰り返しだった。
「ったく・・・一体何体居るんだよっ・・・・」
「このままじゃ・・・こっちの体力が持たないわっ・・・・」
エドワードとの中に焦りの気持ちが現れ始めた。
ドォォーーンッ!!!
ズドォーーンッ!!
ドゴォーーンッ!!
「「「!?」」」
いきなり響き始めた音。
そして赤い光に爆発音。
そして煙。
それに気付き、回りをキョロキョロと見渡し始めた3人。
すると、今度は矢印型に錬成された岩が出来損ないのイレズミ部分を襲った。
そうかと思うと、銃弾が出来損ないのイレズミ部分を襲う。
「「「大佐っ少佐っ中尉っ!!!」」」
そこにはロイ・マスタング大佐。
アレックス・ルイ・アームストロング少佐。
リザ・ホークアイ中尉の3人の姿があった。
「こんなものに手こずっているのかね?鋼の。そして、。」
「何でこんな所にっ!?」
ロイの言葉を無視し、は呟いた。
「君達が心配でね。出張だよ。」
「大佐っ!!よそ見をしないで下さいっ!!!」
ロイの後ろに迫ってきていた出来損ないのイレズミ部分を銃で打ち抜き、砂漠の一部と化し、ロイに叱咤するリザ。
「むんっ・・・・!!!君たちが無事で何よりだっ!!」
アームストロングはそう呟くと、どんどん矢印型の岩が出来損ないのイレズミ部分を襲う。
「君たちは早く建物の方に行きたまえっ!足手まといでどうしようもない。」
パチンと指を鳴らしながら炎を錬成するロイ。
そんなロイを見つめ、は口を開いた。
「大佐・・・・ありがとう。ありがとうございますっ!!あたし・・・国家錬金術師になれて良かったっ!大佐と知り合えてよかった!!ありがとうござますっ!!」
はそう呟いた。
・・・・」
でいいですよ、大佐。」
・・・・気をつけるのだぞ。」
「はい。」
そう言うと、はエドワードとアルフォンスの方に視線を移し、駆け出し始めた。
それを見て2人も何も言わずにの後を追った。
大佐・・・・少佐・・・中尉・・・・無事に帰還して下さい・・・・
振り返らずに、は内心そう呟いていた。
その言葉はロイとリザとアームストロングの心の中に響き渡っていた。























「ねぇ・・・扉が開いてるって事は───」
「入っていいって事だろうな・・・」
エリの小さな呟きにエドワードは静かに答えた。
中は真っ暗で、明かり一つついていない。
「・・・・入る、よ。」
「ああ。覚悟は出来てる。大丈夫だ。」
「エリ、ボク達がついてる。大丈夫だよ。」
「・・・・・うん。」
そう言うと、エリは入り口の中へと足を一歩進めた。
真っ暗な廊下がずっと続く建物の中。
何が襲ってくるか分からず、3人は周りの気配を読んでいた。
が、何の気配もなかった。
それでも安心は出来ない状態だった。
暫く歩くと、開けた場所に出た。
明かりも付いていて。
「よく辿りついてくれたね・・・・。」
「────っ!!!」
その声を聞き、は視線を移した。
すると、部屋の一番奥の台座に座る一人の男の姿があった。
そこに座っていた男の姿は───
「・・・父・・・・さん・・・・生きて・・・いたのね。」
「父さんが生きていて嬉しいかね?」
「貴方を父だなんて思いたくないわっ!!あたしの体の中に秘石を隠してっ・・・しかもそれを完全復活させるために、あたしが死ぬかも知れないくらいの戦闘を仕掛けてきてっ・・・・」
はギッと父親の事を睨みつけながら呟いた。
「どうしても私には、そのセレトの秘石が必要なのだよ・・・」
「あんたなんかに・・・・セレトの秘石は渡さないっ!!!」
「では・・・・何故ココに来たのだね?」
「秘石をあたしの体から出す方法を聞き出すためよっ!この秘石があれば、あたしもエドもアルも元の姿に戻れるから───っ!!!」
父親──ティッドの言葉を聞き、は強気に答えた。
その答えを聞き、エドワードとアルフォンスは目を見開いた。
自分たちの事も考えてくれていたんだと、2人は内心呟いていた。
「残念だな。秘石は渡すつもりはないさ。」
「なんで今更秘石を求めるんだ?」
呟くティッドに向かってガンをつけたままエドワードは問い掛けた。
「そうだよっ!勝手にの体の中に秘石を封印しておいてっ!!」
エドワードの言葉に賛成のアルフォンスは、エドワードが話し終わったのを確認し、叫んだ。
「これを見たまえ・・・」
そう言うと、ティッドはゆっくりと右腕の服をめくった。
「「「っ!!」」」
右腕は腐りかけていた。
「このまま生きていたら、私は腐って死ぬ事となる。それだけは阻止したいのだ。だから秘石を求める。」
そう言うと、少し間を置き──
の身体に秘石を封印し、そのリバウンドで私の身体は腐り始めたのだよ。だから、秘石を私に渡しなさい。」
「いや。」
ティッドの言葉を聞いて尚、秘石をティッドに渡したくないという
「あたしの身体に勝手に秘石を封印して、それでリバウンドにあい、体が腐り始めた。それを阻止するのにもう一度秘石が必要。そのためにあたしは死ぬほど危ない目にあったのよ!!ふざけないでっ!!」
は爆発するかのように怒り、怒鳴り散らした。
「どうしても渡すつもりはないというのか?」
「渡さない。秘石はエド達の身体を元に戻すために使う。」
「そうか・・・交渉決裂・・・だな。」
そう言うと、ティッドは立ち上がった。
羽織っていたコートを脱ぎ、身軽な格好となった。
それでも腐り始めた身体を隠そうと、身体にフィットした、長い服を着ていた。
「悪いが、力ずくで秘石を取り戻させてもらう。」
そう言うと、ティッドはバッと駆け出した。
いつの間にか右手には大型の剣が握られていた。
「「「!!」」」
はっとして3人は同時に壁を錬成した。
そのおかげでティッドの攻撃を避ける事が出来た。
「アルは援護をお願いっ!エドとあたしでティッドに攻撃を仕掛けるわっ!」
「分かったっ!アル、頼むぞ!」
「了解!」
の言葉に反応し、行動をそれぞれ変える。
パンッと両手を合わせ、アルフォンスは床を手に錬成し、ティッドの足を捕らえた。
その瞬間を待っていたかのように、甲剣に錬成していたエドワードとはティッドに攻撃を仕掛けた。
が、ティッドの持つ剣で弾かれた。
後ろに吹き飛ぶとエドワード。
はとっさに風の錬成をし、風圧で後ろに吹き飛ぶのを止める。
「サンキュウ!」
「どういたしましてっ!休んでる暇ないわよ、エド!」
「分かってる!!」
そう言うと、とエドワードはアルフォンスの援護の中ティッドに近づき攻撃を仕掛けた。
ギンッ!!!
の甲剣がティッドの剣を抑えた。
「父さん・・・あたしはっ父さんが好きだったっ・・・・でもっ」
ギリ・・・・・
鈍い音がし、が押され始めた。
エドワードが横からティッドの剣を押さえ、後ろに押されるのを押しとどめた。
「今の父さんは大ッ嫌いっ!!」
そう叫ぶと、はギンッとティッドの剣を払いのけ、ティッドの腹に蹴りを加えた。
「ぐっ・・・・」
、大丈夫か?」
「何ともないわ。エドは?」
「オレも平気だ。」
「兄さんっ!!」
そんな会話をしている時、アルフォンスの声が響き渡った。
「「?」」
何かと思いアルフォンスの方に視線を移そうとした時だった。
「きゃぁっ!!!」
の悲鳴が響いた。
「「!?」」
悲鳴に気付き、振り返った時には遅かった。
の身体を掴み、首元に剣を押し付けているティッドの姿があった。
「くそっ・・・・」
「残念だったね。私の勝ちだ。」
そう言うと、を連れてティッドは部屋の中央の錬成陣の描かれたところへと歩み始めた。
「何故私がの成長を待っていたか分かるかね?」
「?」
ティッドの言葉を聞き、エドワードとアルフォンスは首をかしげた。
「離してっ!!父さん!!離してってばっ!!!」
「静かにしてろっ!!」
バシッとの顔を叩き、叱咤するティッド。
エドワード達の方に視線を改めて戻すと、ニッと笑った。
「セレトの秘石とともにが成長すれば・・・魂と秘石が融合するのだよ。」
そう言うと、ティッドは錬成陣の上にを放り投げた。
「ったっ!!!どういうことよっ!!!魂と秘石が融合するって!!!」
話を聞いていたが叫んだ。
立ち上がろうとするの後ろに十字架の形をした岩が現れた。
すると、の体が勝手に動き、その十字架に体が密着した。
その瞬間、紐が現れ、手足が縛られ、動けない状態となった。
「っにするのよっ!!これ、外しなさいよっ!!!」
っ!?てめぇ!!何をするつもりだっ!?」
「見ていれば分かるよ。」
そう言うと、ティッドは錬成陣に手を置いた。
っ!!!」
「エドっ!!!アルっ!!!」
は懸命に身体を動かし、叫んだ。
しかし、紐は外れる事はなかった。
エドワードとアルフォンスも懸命に叫び、に近寄ろうとした。
が、錬成陣の中に入ることは出来なかったのだ。
何かに弾かれるように、錬成陣の手前に来ると弾き飛ばされた。
ーーーーーーー!!!」
「いやぁあーーーーー!!」
ドクンドクンドクンッ!!!
エドワードとの叫びが同時に響いた。
その瞬間、の脈が大きく聞こえ始めた。
錬成陣が紅く輝きはじめると、の胸の中央にある秘石と同じ紋様も紅く輝き始めた。
紅い光の柱のようにを中心に錬成陣から真っ直ぐ天井の方に光が上った。
そして、光が消えた頃、の様子を見ようと、エドワードは視線を移した。
そこにはがっくりと力なく十字架につながれているの姿があった。
「「っ!!!」」
叫び、に近寄ろうとする。
すると、もう力は働いていないらしく、エドワードとアルフォンスはに駆け寄る事が出来た。
っ!!!」
エドワードはそう叫ぶと、紐を外し、を抱きかかえ、床に座り込んだ。
「エ、ド・・・・・ア、ル・・・・・」
「喋れるのかっ!?」
「魂を抜かれた状態でも、反動で多少の時間は話せる。」
エドワードの叫びにティッドが静かに答えた。
ティッドの視線はの胸の中央にある秘石。
既に紋様ではなく秘石が埋め込まれた状態になっていた。
「大丈夫かっ!?」
「ごめ・・・・無理だわ・・・・一緒、に賢者の石・・・探せな、くてごめ・・・・ね。」
ニッコリ無理矢理笑いながらはエドワードにそう呟いた。
「んな事どうでもいいんだよ!!が無事ならっそれでっ!!!」
「ありが・・・と。」
・・・あまり喋らない方が・・・」
アルフォンスはエドワードに待ったをかけ、に話しかけた。
「何、も話せなく・・・なり、そだから・・・・話させ、て。」
「・・・・分かった。」
の言葉を聞き、エドワードに一瞬視線を送ると、コクリと頷いた。
「アル・・・・」
「何?」
「今ま、で・・・ありが・・・・ね。優し、く・・・てくれ・・・・て。すご・・・・嬉、しか・・・・た。」
「そんなの友達なんだから、仲間なんだから、家族なんだから当たり前だよっ!!」
は目に涙を貯めてアルフォンスに呟きかけた。
アルフォンスは、そんなの当たり前だと力強く呟いた。
「そ・・・か。あり、がと・・・・アル、は・・・・ホント、に・・・温か、い・・・・ね。」
そっとアルフォンスの身体に触れ、小さく呟く
そんなの姿は凄く小さく見えた。
「エ、ド・・・・」
「何だ?」
「一緒に遊ん、だり・・・旅・・・たり、楽しか・・・・たよ。」
「オレも・・・オレも楽しかった。」
「エド・・・も楽しかった、んだ。嬉・・・な。」
ニッコリ微笑むと、の瞳から涙が零れ落ちてきた。
「エ、ド・・・あた、しね・・・・後悔・・・したくな、い事ある・・・・だ。」
「何だ?」
そう言われ、問い返すエドワード。
はニッコリ微笑むと、エドワードの頬を両手で多い、自らの顔に近づけた。
そして、軽く触れるくらいの口づけ・・・
「あた・・・・ずっと、エド、の事・・・・・好き・・・・ったよ。」
「っ・・・・オレもっ・・・・オレも・・・・好きだ。の事が・・・家族じゃなく、友達じゃなく、仲間じゃなく・・・それ以上の存在・・・オレも好きなんだ、の事がっ。」
の言葉を聞き、真っ赤に顔を染めるエドワード。
でも、正直に自らの気持ちを伝えるエドワード。
その言葉を聞き、一瞬目を丸くしただか、すぐに嬉しそうな顔になった。
あたしはずっと側にいるよ・・・・
心の中でそう呟いた瞬間、はフッと瞳を閉じた。
エドワードに体全体を預ける形となって・・・・
・・・・?っ!?」
「どうしたの、兄さん!?」
エドワードの問い掛けには全く反応しなかった。
アルフォンスは急いでを覗き込み、エドワードに問い掛けた。
しかし、エドワードは何も言わずに首を振った。
それは、の死を意味していた。
「〜〜〜〜っどうしてっ・・・・・どうしてがっ・・・・が死ななきゃっ・・・・・」
そうアルフォンスが叫んだ瞬間、の意志を受け継いだかのように胸の中央に埋め込まれた秘石が紅く輝きだした。
の体から離れ、宙に浮くと、よりいっそう眩しい光を放ちだした。
「これだ。私が求めていたのは、コレだ。」
ティッドは秘石に手を伸ばした。
しかし、秘石はティッドを拒み、ティッドを弾き飛ばした。
「なっなんだとっ!?」
「これはっ!!・・・・これは、の意志なんだよ。」
エドワードは叫ぶティッドに向かって静かに言い放った。
すると、エドワードとアルフォンスの頭の中に何かの情報が流れ始めてきた。
「こ・・・これは・・・・・」
「兄さんっ・・・・これはっがっ!?」
「そうだっ・・・・そうに決まってるっ───」
2人の頭の中に流れてきた情報は秘石だけが知っていた賢者の石についての情報だった。
・・・・ありがとな・・・・」
秘石に向かって優しく呟きかけるエドワード。
エドワードがそう言った瞬間、秘石は力を使い果たし粉々に砕け散った。
「私のっ・・・・私の実験材料がっ!!!」
ティッドは秘石が砕け散った瞬間を見ていた。
そして、叫んだ。
最愛なる人との間に出来た子供であるよりも、実験材料を心配するティッド。
もう、人としての感情をなくしてしまったのか。
エドワードとアルフォンスは静かに砕け散った秘石の欠片を集め始めた。
ティッドは床に座り込み、宙を見つめていた。
既に廃人のように・・・
の遺体はリゼンブールに連れて行く・・・リゼンブールの母さんの墓の近くに埋めてやるんだ・・・秘石の欠片は・・・お守りにオレ達が持っていく。」
「こういう運命にしたのは・・・貴方ですから・・・恨むなら・・・・自分の運命を・・・恨んで下さい。」
エドワードとアルフォンスはティッドに冷たい言葉を浴びせを抱きかかえ、建物の外へと向かい始めた。
















好きだよ・・・アル。大好きだよ・・・・愛してるよ・・・・エド。
ずっとずっと・・・見守ってるから・・・
ずっとずっと・・・・そばに居るから・・・・
だから・・・迷わずに・・・落ち込まずに・・・前に進んで行ってね・・・・













「鋼のっ!!」
建物を出ると、外で待っていたロイ、リザ、アームストロングが駆け寄ってきた。
「大佐・・・」
「っ!!」
近寄ってきた3人はが死んでいることにすぐに気がついた。
の遺体・・・・故郷であるリゼンブールに・・・の母親の墓の側に埋めてやろうと思って・・・・」
「そうしてあげると良いわ・・・・あまり、気を沈めないようにね・・・・ちゃん、望んでないだろうから。」
「・・・・はい。」
リザの言葉を聞き、アルフォンスは静かに答えた。
エドワードは静かにの顔を見つめていた。
の顔はまるで、眠っているかのようだった。
「大佐・・・オレ・・・・大好きな奴を・・・守れなかったよ・・・・」
「鋼の・・・それを乗り越えていかなければ・・・駄目だろう。」
弱音を吐くエドワードの肩に手をポンっと置いて呟くロイ。
「でも・・・・・」
は・・・・君に何を託したのだね?」
「───っ!」
ロイの言葉を聞き、賢者の石の情報の事を思い出した。
が最後の最後にエドワードとアルフォンスに与えてくれた情報。
「君達は・・・これを糧に・・・踏み台にして前に進まなければならないのではないのかね?」
「・・・・・ああ。分かってる。」
そう言うと、エドワードとアルフォンスは力強く地面を蹴ってリゼンブールを目指し歩き始めた。













.....The end






エリ:という事で、迎えました『隠されしセレトの秘石 最終話』!!!今回のゲストは───

エド:エドワード・エルリックと

アル:アルフォンス・エルリックと

ロイ:ロイ・マスタングと

リザ:リザ・ホークアイです。

エリ:結構悲しい最後だったけど・・・・どうだった?

エド:オレは───・・・・の教えてくれた情報を元に前に前に進んでいく。

アル:僕も。兄さんにずっとついていくよ。

エリ:そっか・・・ロイもリザも最後に登場出来たしね♪

リザ:まさか登場できるとは思ってなかったわ、ありがとう。

エリ:どういたしまして♪

ロイ:いやぁ〜やっぱり私は強いねぇ〜

エリ:自意識過剰な人は置いといて・・・ちょっと皆に聞きたい事があるんだけど・・・

エド:あはははw自意識過剰な人はだってw・・・で、聞きたい事って?

エリ:うん。この話の第二段とかそういうの出して欲しい?

ロイ:それは勿論出して欲しいね。特に、の国家資格を取ってから鋼のと再会するまでのこととかを・・・ね。

エリ:確かに、それは書いてみたいわね。

リザ:そうね・・・本編では語られなかったものね・・・盲目の錬金術師が何故有名なのか・・・

アル:そういえば、そうだね。

エリ:アル、気付いてなかったの?

エド:気付いてただろうけど、かなり前のことで忘れてたんじゃねーの?

アル:兄さん、さすが弟の事は分かってるねーvv

エリ:どうやら気付いてなかったみたいねw

アル:いじめないでよー(泣)

エリ:ごめんごめんw

ロイ:それはそうと・・・この話のが死んでどうするのだね?第二段を出すにしても・・・が居ないのでは・・・

リザ:ちゃんの過去についての話ならかけるんじゃないでしょうか、大佐。

エリ:あ、第二段を出すって場合は、いろいろ考えてあるから、大丈夫♪

エド:へーーー・・・準備早いな。

エリ:でしょv

アル:兄さんとは大違いだねw

エリ:そうでもないのよ。結構私『エドに似てる』って言われるのよw

ロイ:そ、そうなのかね?

リザ:エドワード君に似てる・・・・ね。まだ分からないわ。

エリ:そりゃ、あまり話してないからw

リザ:それもそうね。

ロイ:では、第二段とかの事は考えていると考えて良いのだね?

エリ:うん。もしかしたら出さないかもってのもあるけど・・・

エド:ま、それは置いといて・・・もし出すとしたら、やっぱりはオレの事好きなんだろ?

アル:兄さん大胆〜〜

エド:アルっ!(怒)

エリ:ま、『隠されしセレト』シリーズだったらね。といっても、既に隠されしセレトじゃなくなってるけどw

アル:そうだね・・・秘石は粉々だもんね・・・

エリ:でも、シリーズで続けるなら『隠されしセレト』になるわね。

ロイ:そうでなければシリーズじゃないだろう。

エリ:ナイス突っ込みよ、大佐♪

リザ:それより、大佐。そろそろお時間なのですが・・・・

エリ:何かあるの?

リザ:そろそろ東方司令部に戻って溜まっている書類を片付けないといけないのよ。

エリ:あら・・・それじゃぁ、リザさんと大佐はココでお別れだね。残念残念。

リザ:本当・・・・それじゃ、大佐。行きましょう。

ロイ:もう少し居たかったが・・・また何かの後書きでお会いしよう。

エリ:行っちゃった〜〜(笑)

エド:嵐みたいな人だよな、大佐って。

エリ:同感。

アル:そんなこと言っちゃ駄目だよ〜〜

エリ:あはははwさて、そろそろ後書きも終わりにしようかな。

エド:まぢで?オレ達もう用済み?

アル:用済みなんていわないでよ、兄さん〜〜

エリ:大丈夫vきっとまた登場できるわ♪

エド:本当かよ・・・・

アル:信じられない気もする・・・・

エリ:信じなさい!!ッてことで・・・・

エリ&エド&アル:今まで読んできてくださって、本当にありがとうございましたっ!!これからも宜しくお願いしますっ!!!






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