「早くしろよ、!アル!」
「エドー!!待ってよ〜〜!!」
「兄さん、そんなに急がなくても・・・・」
「うむ。図書館は逃げる事はないぞ。」
「いいから早く!!」
そう叫びながら、エドワードは中央の駅の中を駆けていた。
「来たぜセントラル!!!」














隠されしセレトの秘石 第六話















「アームストロング少佐!お迎えにあがりました。」
「うむ。ごくろうロス少尉、ブロッシュ軍曹。」
ビシッと敬礼するロスとブロッシュ。
その二人に視線を移し礼を言うアームストロング。
「こちらが、鋼の錬金術師殿と盲目の錬金術師殿でありますか?」
ブロッシュのその言葉にはピクッと反応した。
「マ・ロスです。お会いできて光栄です!」
「デニー・ブロッシュです。いやぁ、二つ名どおりの出で立ち!貫禄ですなっ!盲目の錬金術師殿も素敵なお方で。」
物凄い間違いをしていることに気付いたアルフォンスは、鋼の錬金術師は自分ではなく・・・と二人に説明した。
「え?」
「あっちのちっこいの?」
ブロッシュの言葉にピクリと反応したエドワード。
ギロリと何か物言いた気に睨みつけるエドワードを見て、ロスとブロッシュは慌てた。
「こっ・・・これは失礼いたしました!!!」
「ちっこいだなどど、いえ、その・・・・」
そんなやり取りを見ながら、エドワードはまだ怒っていた。
「エド。良いじゃない。許してあげなさいよ。」
ニッコリ微笑み、はそう言った。
昔のだったら二つ名で呼ばれた時点で、エドワードと同じような行動を取っていた。
しかし、年月がを大人へとさせていた。
しかし、いまだに怒る言葉があった。
それは、"軍の狗"という言葉と自分にあてた"小さい"という言葉だった。
その二つの言葉についてはいまだに怒らずにはいられなかった。
「鋼の錬金術師殿は15歳と知っておりますが・・・盲目の錬金術師殿は何歳なんですか?」
「え?あたしですか?あたしもエドと一緒で15歳ですよ。」
「あ、15歳なんですか!?いやぁ〜もっと若いかと・・・ということは、同年代の人より小さいんですね。可愛いですねぇ〜」
「ちっさい言わないでっ!!」
は、小さいという言葉に反応し、力強く叫んだ。
そして、沈黙が流れた。
「では我輩はこのまま中央司令部に報告に赴くゆえ・・・」
「え?何?お別れ?お疲れさん、残念だなぁバイバイ!!」
アームストロングの言葉を聞き、遮って嬉しそうに言葉を続けるエドワード。
「ほんと、残念よねぇ〜」
も嬉しそうな笑みを浮かべて、エドワードと一緒に言葉を続けた。
「我輩も残念だ!!まっこと楽しい旅であったぞっ!!」
そう叫ぶと、アームストロングはエドワードにギュッと抱きついた。
しかし、アームストロングの抱きつく強さは計り知れないものだった。
「また後ほど会おう!!後は任せたっ!」
「はっ!!」
「えーーー??まだ護衛つけなきゃならないのかよーーー」
「当然である!」
文句をたれるエドワードに、目を瞑ったまま答えるアームストロング。
エドワードの横ではガックリと肩を落とし、姿で文句をたれていた。
「東方司令部の報告によると、スカーもまだ捕まっていないそうですし、事態が落ち着くまで私たちが護衛を引き受ける事になってます。」
「少佐ほど頼りにならないかもしれませんが、腕には自身がありますので安心してください。」
と、ロスとブロッシュは説明し始めた。
「ふーん・・・・」
「しょーがないなぁ・・・・」
「『宜しくお願いします』だろ、兄さん、。」
とエドワードの言葉を訂正するように語るアルフォンス。
しかし、アルフォンスの言った言葉がロスとブロッシュが驚くものとなった。
「兄・・・!?ええと、この鎧の方は弟さん・・・?」
「はぁ・・・」
問いかけたロスの言葉に、首をかしげながら答えるアルフォンス。
その様子を見ていたは密かにくすくすと笑っていた。
「それにしても何故鎧のお姿で・・・・・・?」
ブロッシュの問いかけに三人は顔をあわせた。
そして、困っていた、答え方に。
下手に答えると、鎧の中に誰もいない事、そしてそれだけではなく人体錬成を行った事がバレてしまう。
そのためもエドワードも悩んでいた。
「「「趣味で・・・」」」
そして、三人の出した答えは『趣味』というものだった。
そして、急いで話を逸らすかのようにエドワードは窓の外を指差して「あっ!!見えてきた、見えてきた!!」と叫び始めた。
「あぁ、あれが国内最大の蔵書量を誇る国立中央図書館です。」
「全蔵書を読みきるには、人生を百回繰り返してもまだ足りないと言われている程です。」
と、エドワード達の発言に気付き、説明をするロスとブロッシュ。
「そして、その西隣に位置する建物がお二方の目的とする第一分館。」
「ここには、さまざまな研究資料や過去の記録、各種名簿が収められて・・・・いるの・・・・ですが・・・」
ブロッシュの説明の後、ロスは申し訳なさそうに説明を続けた。
そして、今、エドワードと、アルフォンスの三人の目の前には無残な姿となった国立図書館第一分館があった。
「つい先日不審火によって、中の蔵書ごと全焼してしまいました。」
「ななななな、なんだってぇ〜!?」
ロスの言葉を聞き、エドワードは胸の前でワキワキと手を動かしながら叫んだ。
エドワードの横に立つは、既に放心状態。
アルフォンスも、どうしたものかと悩んでいた。
「エド。一応国立中央図書館に行って聞いてみよう!」
そう言うと、はエドワードの腕を引っ張り駆け出していた。
「あ、待ってください!!勝手な行動はっ!!」
ロスは急いで駆け出す三人の背中を見ながら叫ぶが、三人が止まる気配がないのを感じ、仕方なく追いかける事となった。





















「ティム・マルコー・・・・・・えーっと・・・ティム・マルコーの賢者の石に関する研究資料・・・やっぱり目録に載ってませんね。」
国立中央図書館では即刻ティム・マルコー著の本があるかどうか窓口で問いかけてみた。
が、答えがこれだった。
「本館も分館も、新しく入ったものは必ずチェックして目録に記しますからね。ここにないって事は、そんな資料は存在しないか、あっても先日の火災で焼失したってことでしょう。───って、もしもし?」
そう説明する窓口のお姉さんの言葉も聞こえないくらいどんよりとした雰囲気をかもし出しているエドワード。
「どうもお世話になりました・・・」
「ちょっと大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ・・・・」
「うん・・・・全然ね。」
ヘロヘロと国立中央図書館を出て行くエドワードとアルフォンスと
その姿を見て、窓口のお姉さんが声をかけてきた。
しかし、その言葉にも軽く返事をしながら扉を開けようとした。
「あ!シェスカなら知ってるかも!ほら、この前まで第一分館にいた・・・」
「ああ!!シェスカの住所なら調べればすぐ分かるわ。会ってみる?」
いきなり上がった声に、何かと振り返るエドワード。
すると、窓口のお姉さんが会ってみるかと問いかけてきた。
「誰?分館の蔵書に詳しい人?」
「詳しいって言うか・・・・あれは文字通り『本の虫』ね。」
エドワードの問いかけに、困ったという顔をして答えた。
一体何なんだろうという疑問を持ちつつ、そのシェスカという人の家に向かうこととなった。





















ゴンゴン・・・・ゴンゴン・・・・
「あれーーーー?留守ですかね?」
ノックをしても全く家の中から人が出てくる気配はなかった。
「明かりがついてるからいると思うけど・・・失礼します。」
そう言うと、エドワードはゆっくりと家の扉を開いた。
「ちょっエドっ!?」
その行動に驚いたはエドワードの名前を急いで呼んだ。
そして、開いたドアの向こう側に見えた風景には息を呑むこととなった。
「なっなんなの、この本の山!!」
「本当に人が住んでるんですかここ!?」
の叫びに続きブロッシュが最もな疑問を叫んだ。
そう思うほど家の中は本で埋まっていたのだ。
「シェスカさーーーん??いらっしゃいませんかーーー?」
「おーーーい!!」
「すみませーーーん!!」
ロス、ブロッシュ、はそれぞれの方向を見ながらシェスカの名前を呼んでいた。
しかし、その呼びかけに答える声はなかった。
「とても人が住んでる環境には思えないけど・・・・」
アルフォンスが小さくそう呟いた瞬間、アルフォンスの耳に何かが聞こえた。
そして、ゆっくりとその何かが聞こえたほうに顔を向けた。
するとそこから、小さくか細い『たすけて〜〜』という声が聞こえてくるではないか。
「兄さん人!!!人が埋まってる!!!」
「掘れ!!掘れ!!!」
アルフォンスの言葉を聞き、一瞬ぎょっとした顔をしたエドワードと
しかし、すぐに我に返り本を退かし始める。
「ああああああ、すみませんすみません!!うっかり本の山を崩してしまって・・・このまま死ぬかと思いました。ありがとうございます〜〜〜〜!」
本を退かした先から出てきたのは、一人の女性だった。
眼鏡をかけた女性でいかにも本が大好きそうだ。
「大丈夫ですか?」
「えぇ。本当にありがとうございます!!」
「どーいたしまして。えーっと・・・あなたがシェスカさんですか?」
はお礼を言われたシェスカの顔をジッと見て、笑顔で問いかける。
「はい、私がシェスカです。私、本が大好きなもので分館に就職が決まった時は凄く嬉しかったんですが・・・でも本が好きすぎて、その・・・」
そう言うと、少しもじもじといい憎げに顔を伏せた。
そしてパッと顔をあげ、額に指を当てた。
「仕事中だという事を忘れて本ばかり読んでいたもので、クビになってしまいまして。病気の母をもっといい病院に入れてあげたいから働かなくちゃいけないんですけど・・・」
そう言うと、どんより、めそめそとした雰囲気をかもし出し、両手で顔を覆った。
「ああ〜〜本当に私ってば本を読む意外は何をやっても鈍くさくて、何処にいっても仕事もらえなくて・・・そうよ、ダメ人間だわ、社会のクズなのよう・・・・」
どんどんどん底に陥っていくシェスカを見て、エドワードは『大丈夫かよ、このねーちゃん』という顔をしながらに意見を求めてきていた。
「あーー・・・ちょっと訊きたいんだけどさ、ティム・マルコー名義の研究所に心当たりあるかな?」
エドワードは訊きにくそうに問いかけた。
そのエドワードの問いかけに一瞬首をかしげたシェスカだが、すぐにハッとした顔をした。
「ああ!!はい、覚えてます。活版印刷ばかりの書物の中で、めずらしく手書きで、しかもジャンル外の書架に乱暴に突っ込んであったのでよく覚えてます。」
「・・・・本当に分館にあったんだ・・・・」
シェスカの言葉を聞き、放心状態のまま呟くエドワード。
そして、その横ではあることに気がついた。
「・・・ということは・・・・やっぱり・・・・丸・・・焼け・・・・」
「『振り出しに戻る』だ・・・・」
の言葉を聞き、肩を落としながらトボトボと歩き始めるエドワードと
その後を急いで追いかけるようにアルフォンスが駆け出した。
「どうもお邪魔しました・・・・」
「あ、あの・・・その研究所を読みたかったんですか?」
帰ろうとするエドワード達の背中に問いかけるシェスカ。
「そうだけど、今となっては知る術もなしだ・・・」
背中越しで残念そうに呟くエドワード。
そんなエドワードにシェスカは驚く一言を言い放った。
「私、中身全部覚えてますけど。」
シェスカのそんな一言に一瞬間が空いた。
「「「は?」」」
そして三人同時に同じ言葉を発していた。
「いえ、だから・・・一度読んだ本の内容は全部覚えてます。一字一句間違えず。時間掛かりますけど、複写しましょうか?」
行き成りの告白に驚くエドワードとアルフォンス。
に当たっては驚きすぎて腰を抜かし、床にぺたんと座り込んでいた。
「ありがとう、本の虫!!」
エドワードの失礼な言葉には突っ込むことも出来ずに、シェスカに複写を頼む事となった。





















「はぁ・・・・今日は一人ここでお留守番。」
そう呟くと、はイスに座りお茶をすすっていた。
エドワードとアルフォンスはシェスカから複写が終わったと連絡が入りその書類を取りに行っていた。
それだけのために大掛かりで行くのもあれだし・・・という事ではここに残る事になったのだ。
「しかし・・・・暇暇暇暇暇すぎるぅぅぅーーーーーー!!!」
そう呟くと、窓辺に身体を移動させた。
こんな部屋の中じゃ派手な錬金術を使って気を紛らわす事も出来ず、はストレスが溜まっていた。
「仕方ない・・・」
そう呟くと、まだ帰ってこないだろうと予想しては床に座り込み、壁に背中を預け睡眠をとることにした。
目を瞑ると、今日の陽気がいい所為かはすぐにウトウトし始めた。
そして、そのまま深い眠りに入っていった。




















がちゃっ・・・・
「たっだいまー!!」
元気よくエドワードは部屋のドアを開け放った。
しかし、部屋の中を開けてみると、机の所にいたはずのの姿はなかった。
そして、ふと横に視線を移すとそこには、小さな寝息を立てて眠るの姿があった。
いつもなら上に着ている丈の短い長袖の青いジャンバーはイスに掛けられていた。
今のの姿は、少し過激な物となっていた。
男を釘付けにさせるような姿。
いつのもジャンバーの下に着ている首元の広い服はいいとして、それが片方に思いっきりズレ、肩を出していたのだ。
その姿は色っぽく、エドワードとアルフォンスの目を釘付けにしていた。
「ん・・・んん・・・・・あ、エドー・・・アルー・・・おかえり。」
寝ぼけながらも身体を起こす
目をこすりながら起き上がり、二人のほうに駆けつける。
すると、はあることに気がついた。
「二人とも・・・熱あるの?顔、真っ赤だよ?」
さっきまで寝ていて、その真っ赤な顔にさせた張本人は全くわかっていなかった。
は二人の顔を覗き込むように顔を下に滑り込ませた。
「なっなんでもねーよ!!なぁ、アル!!」
「うううううん!!!」
焦りながら答えるエドワードにアルフォンス。
変なの、と笑いながらあしらう
そして、シェスカから貰ってきた書類を机に並べた。
「さて!!さくさく解読して真実とやらを拝ませてもらおうか!!」
「「おーー!!」」
エドワードの勢いに乗ってアルフォンスとも元気に返事をする。
が、一時間たっても全く書類を解読する事が出来なかった。
「なんなんだこのクソ難解な暗号は・・・・」
机に突っ伏しながら呟くエドワードは既に限界に来ていた。
「兄さん・・・これマルコーさんに直接訊いたほうがいいんじゃ・・・・」
鎧の姿であるアルフォンスは疲労する事はないが、全く解けない暗号にうんざりしていた。
そしては放心状態。
「いや!!これは「これしきのものが解けない者に賢者の石の真実を知る資格無し」というマルコーさんの挑戦とみた!なんとしても自力で解く!!」
カリカリとあまった紙にペンで書きなぐるエドワード。
も懸命に頭をフルに回転させるが、全く暗号は解ける様子はなかった。
「なーーーんか・・・・一生懸命こんな事やってても・・・・無意味な気がしてきたんだけど、あたし。」
ポツリと疲労となかなか解けないイライラさが募ったが呟いた。
その言葉にエドワードとアルフォンスはピクリと反応した。
「そんな事はないよ。何かに一生懸命になれるって事は、それ自体が才能なんだし・・・僕達がこうしてがんばって一生懸命といていれば、きっと何かに繋がる。無意味なんかじゃないよ。」
「俺達のしていることが無意味なら・・・・俺たち何年も昔から無意味なものにすがっていた事になるし・・・な。」
「っ!!」
アルフォンスとエドワードの言葉を聞き、はハッとした。
そしても右目を取り戻すために賢者の石の資料を探していた。
そのことを思い出した。
「そうだ・・・・よね。ありがと!!」
そう言うと、はまた書類に目を通し、一から解読しなおし始めたようだ。
「『何かに一生懸命になれるって事はそれ自体が才能』か。言うねぇ弟よ。」
「どっかの誰かさんを見てるとね、心のそこから思うよ。」
机にアゴを乗せ、ペンを加えながら言うエドワードに、頬杖をつきながら答えるアルフォンス。
「ま、どっかの誰かさんは一人じゃないけどね。」
と、最後に小さく付け加えるアルフォンスの言葉はエドワードには聞こえていなかった。
「へへっ。そんじゃそのどっかの誰かさんは、引き続き一生懸命やるとしますよ。」
苦笑しながらエドワードはそう言うと、また書類に目を通し始めた。
時には紙に何かを書き写し。
時には辞書で調べながら、暗号の解読は進んでいった。

















そして、暗号の解読を始め10日が過ぎる頃・・・・・・・・・・
「お二人とも、閉館の時間ですよ。」
ブロッシュがそう言い、扉を開いたときだった。
「ふっ・・・・・ざけんな!!!!!!!」
ガタンッ!!!
ドサドサ・・・・
エドワードの怒りの声と、イスの倒れる音と、資料の散る音が聞こえてきた。
「なっ・・・何事ですか!?兄弟喧嘩ですか?まずは落ち着いて・・・」
「違いますよ。」
兄弟喧嘩かと思い神妙な面持ちで声をかけるブロッシュに対して、静かに言い放つアルフォンス。
「では、暗号が解けなくてイラついてでも・・・?」
ロスは静かにそう問いかけた。
「解けたのよ・・・・暗号。解いちゃったのよ・・・・」
今度はアルフォンスに変わってがロスに小さく呟きかけた。
その真実を知って、なんともいえない感情に押しつぶされそうになりながら。
「本当ですか!?良かったじゃないですか!!」
「いい事あるか!!畜生!!!!」
ブロッシュの喜びの言葉とは裏腹に、エドワードは怒りに任せてその場に座った。
「『悪魔の研究』とは欲いったもんだ・・・・恨むぜマルコーさん・・・・」
エドワードは頭を抱えたまま、ギッと歯を食いしばった。
「・・・・・いったい何が?」
ブロッシュは座り込むエドワードに静かに問いかけた。
しかし、そのブロッシュの問いかけにエドワードは答えようとしなかった。
否、答えられなかった。
いまだに信じられないのだ。
「・・・賢者の石に材料は・・・・・生きた人間だったのよ!!!」
そんな静まり返った部屋の中にの力強い、そして悲しみを帯びた声が響き渡った。
──それは苦難に歓喜を
    戦いに勝利を
    暗黒に光を
  死者に生を約束する
   血のごとき紅き石
人はそれを敬意をもって呼ぶ
   『賢者の石』と────
「確かにこれは・・・・知らない方が幸せだったかもしれないな・・・・」
エドワードは口元に手を持ってきて、宙を睨みつけながら呟いた。
「この資料が正しければ・・・賢者の石の材料は、生きた人間・・・・しかも石を一個精製するのに複数の犠牲が・・・必要って事なのよ・・・」
エドワードの言葉の後に重々しい言葉を続かせる
「そんな非人道的な事が軍の機関で行われているなんて・・・・許されるようなことではないでしょう!」
「・・・・ロス少尉、ブロッシュ軍曹・・・・この事は誰にも言わないでおいてくれないか。」
叫ぶブロッシュの言葉を聞いたあと、少し間を空けてエドワードは呟いた。
下を向いたまま、顔を上げずに。
「しかし・・・・」
「たのむ・・・頼むから聞かなかった事にしといてくれよ・・・」
しかしと続けるブロッシュの言葉を遮ってエドワードは情けないくらい小さく弱弱しい声で呟いた。
「お願い・・・・あたしからも・・・・お願い・・・・聞かなかったことにして・・・・」
もエドワードと同じ思いだったらしく、立ったままグッと拳を握り締め、つらそうな表情のままロスとブロッシュに頼んだ。























「・・・・兄さん、。ご飯・・・食べに行っといでよ。」
「いらん。」
「同じく。」
アルフォンスの優しい声が今は、寂しい声に聞こえてくる。
そんな声を聞きながらエドワードはソファに横になり、は壁に寄りかかり、座り込んでいた。
ご飯を食べに行くわけでもなく、何をするわけでもなく、タダそこに座り、または横になり続けていた。
「・・・・しんどいな。」
「・・・うん。」
そう呟くと、エドワードはゆっくりと右手を上に掲げた。
「なんかこう・・・・手の届くところに来たなと思ったら逃げられて、それの繰り返しで・・・やっとの思いで掴んだら・・・今度は掴んだそいつに蹴落とされてさ・・・」
そう呟くと、上に掲げた右手を自らの額にエドワードは当てた。
「・・・神サマは・・・禁忌を犯した人間をとことん嫌うんだね・・・あたしもイーストシティで資料を集めていたときも・・・こんな感じだったよ。」
「オレ達・・・一生このままかな・・・・」
エドワードはの呟きを聞き、額に置いた右手で額から目までを覆い隠し、小さくポツリとつぶやいた。
「───なあアル。オレさ・・・ずっとお前に言おうと思ってたけど、怖くていえなかった事があるんだ・・・」
「何?」
エドワードのその発言にはハッとした顔をして視線を二人に移した。
エドワードが言おうとしていることをは知っていたからだ。
「ちょっ・・・お待ちください!!三人とも休んでいるところですので・・・・」
ドカドカドカと扉に近づいてくる足音と共に、扉の前で護衛をしていたロスの声が聞こえてきた。
何だろうと思い三人の視線は扉の方に映っていた。
「エルリック兄弟!!!!居るのであろう!?我輩だ!ここを開けんか!!!」
いきなり扉をどんどんと叩く音と同時にアームストロングの野太い声が聞こえてきた。
「どうする?」
は扉の一番近くに居たため、扉を指差しながら二人に意見を求めた。
「シカトだシカト!!鍵かかってるし居留守きめこむぞ!!」
「OK!」
エドワードの意見に賛成だったはウインクして了解した。
が、それは空しく終わった。
「聞いたぞエドワード・エルリック!!!」
ドアノブの部分を壊し、無理矢理入ってきたのはアームストロングだった。
「「のへわぁはぁぁあーーーーー!?」」
いきなり入ってきたアームストロングに驚き、素っ頓狂な声を上げたのはエドワードとだった。
「なんたる悲劇!賢者の石にそのような恐るべき秘密が隠されていようとは!!」
いきなり、どぶわっと涙を流しながら語り始めたアームストロング。
こうなっては止める術のない三人はガックシと肩を落としながらアームストロングの暴走が収まるまで聞くこととなった。
「しかもその地獄の研究が郡の下の機関で行われていたとするならば、これは由々しき事態である!!我輩黙って見過ごす訳にはいかん!!!」
そう叫ぶアームストロングの傍らで、エドワードは何かを訴えるかのような表情でロスに迫っていた。
「ごごごごごごめんなさい・・・・・」
「あんな暑苦しい人に詰め寄られたら喋らざるをえなくて・・・」
ロスとブロッシュは怯えた表情をさせて、エドワードから視線を外し語った。
「・・・あれ?右手義手だったんですか。」
ブロッシュはいつも上から着ていた黒い服を着ていないためにあらわにされていたエドワードの義手に気付いた。
「ああ・・・えーと東部の内乱の時にちょっとね・・・・」
「そそ、それで元の身体に戻るのに賢者の石が必要でして・・・・」
「あああああたしも、事故でなくした右目を元に戻したくて・・・・」
ブロッシュの行き成りの言葉に戸惑いながら答える三人。
「そうですか・・・それがあんな事になってしまって残念ですね。」
「真実とは時として残酷なものよ。」
ブロッシュの言った言葉の後に言ったアームストロングの"真実とは時として残酷なものよ"という言葉を聞き、エドワードは何かピンと来たものがあったようだ。
「真実・・・?」
「どうしたの?」
「兄さん?」
いきなりポツリと呟いたエドワードの異変に気付き声をかけるとアルフォンス。
「マルコーさんの言葉、覚えてるか?」
「え?」
「ほら、駅で言ってただろ?」
「あ!!「『真実の奥の更なる真実』・・・」」
声を上げたの後半部分に重なってエドワードとは呟いた。
「そうか・・・まだ何かあるんだ・・・何か・・・・」
そう呟くエドワードを見て、アームストロングは一枚の大きな地図を広げた。
「軍の下にある錬金術師研究所は中央市内に現在4ヶ所。そのうちドクター・マルコーが所属していたのは、第三研究所。ここが一番あやしいな。」
ピッと第三研究所を指差しながら呟くアームストロングの指先を見ながらエドワードは一人唸っていた。
「うーーーーん・・・・市内の研究所はオレが国家資格とってすぐに全部回ってみたけど、ここはそんなにたいした研究はしていなかったような・・・・」
エドワードは数年前のことを思い出しながらそうつぶやいた。
その当時の事は知らないはタダエドワードの言葉を聞いているしかなかった。
そして、地図を見ていたエドワードはハッとした顔をして、ある一転を指差した。
「これ・・・この建物。何だろう。」
「以前は第五研究所と呼ばれていた建物ですが、現在は使用されていないただの廃屋です。崩壊の危険性があるので立ち入り禁止になっていたはずですが。」
エドワードの問いかけに忠実に答えていくロス。
その言葉を聞き、エドワードは確信を得たように「これだ」と呟いた。
「え?何の確証があって?」
「となりに刑務所がある。」
ブロッシュの問いかけに、エドワードは隣にある刑務所を指差して呟いた。
「えっと・・・」
「賢者の石を作るために、生きた人間が材料として必要って事は・・・材料調達の場がいるって事よ。確か、死刑囚って処刑後も遺族に遺体は返されないでしょ?」
「表向きには刑務所内の絞首台で死んだ事にしておいて、生きたままこっそり研究所に移動させる。そこで賢者の石の実験に使われる。そうすると、刑務所に一番近い施設が怪しいって考えられないか?」
とエドワードは交互にどうして「これだ」と確証したかを説明した。
二人の考えた事はどうやら一緒だったようだ。
「刑務所がらみって事は、やはり政府も一枚かんでるって事ですかね。」
「一枚かんでるのが、刑務所の所長レベルか、政府レベルかは分からないけどね。」
「・・・・なんだかとんでもない事に首を突っ込んでしまった気がするんですが・・・・」
「だから聞かなかった事にしろって言ったでしょ。」
サァァァッと青ざめた顔をしてロスは呟いた。
それを聞いたアルフォンスは呆れた顔をしていった。
「うむ・・・しかし現時点ではあくまでも推測で語っているにすぎん。国は関係なくこの研究機関が単独でやっていた事かもしれんしな。」
「うん。」
腕を組みながら呟くアームストロングの言葉を聞きながら、エドワードは静かに頷いた。
「この研究機関の責任者は?」
「名目上は"鉄血の錬金術師"バスク・グラン准将という事になっていたぞ。」
「そのグラン准将にカマをかけてみるとか・・・・」
「無駄だ。先日スカーに殺害されている。」
その言葉にはハァと大きく溜息をついていた。
「それじゃぁ、カマなんてかけられないわねぇ・・・」
「スカーには軍上層部に所属する国家錬金術師を何人か殺された。その殺された中に真実を知るものがいたかもしれん。しかし、本当にこの研究にグラン准将以上の軍上層部が関わっているとなると、ややこしい事になるのは必至。そちらは我輩が探りを入れて後で報告しよう。」
の言葉を気にする様子もなく、アームストロングは話を進めた。
クルクルクルと広げておいた地図も丸め、わきに挟んだ。
「それまで少尉と軍曹は、この事は他言無用!エルリック兄弟、はおとなしくしているのだぞ!!」
「「「ええ!?!?」」」
アームストロングの言葉にエドワードとアルフォンスだけでなくまでもが同時に声を上げた。
一瞬の沈黙が部屋中を覆った。
「むう!!さてはお前たち!!この建物に忍び込んで中を調べようとか思っておったな!?」
アームストロングの言葉にドキーーーーン!!!とした顔をして硬直する三人。
その三人の様子を見て、アームストロングはゴゴゴゴゴゴと何かを訴えるかのような雰囲気をかもし出し始めた。
「ならんぞ!!元の身体に戻る方法がそこにあるかもしれんとは言え、子供がそのような危険な事をしてはならん!!」
「「分かった分かった!!!」」
その迫力に負けたエドワードとは急いで両手を振って大きな声で答えた。
「そんな危ない事しないよ。」
「ボク達少佐の報告をおとなしく待ちます。」
コクコクと頷きながらとアルフォンスはアームストロングに意志を伝えた。



















そしてその夜────
「エド。アル。」
「「!?」」
いきなり後ろから掛かった声にエドワードとアルフォンスは驚き振り返った。
そこにはの姿があった。
「やっぱり・・・あたしを置いて二人だけであの研究所に乗り込みに行くつもりだったんでしょ?」
「だって・・・やっぱりお前を危ない目には・・・」
「あたしだってエドたちと一緒に旅を決めるって決めたときに決めたのよ!!何があっても二人から離れないって!」
はジッとエドワードの瞳を見つめたまま、強く呟いた。
「・・・・分かったよ。だけど、あまり無茶はするなよ?」
「エドこそ。あたしの実力・・・見れなくなるわよ?」
そんなたわごとを言い合いながら三人は夜な夜な抜け出し研究所へと足を向けた。
「ふーーーん・・・使ってない建物に門番ねぇ・・・」
「怪しいわね。」
「どうやって入る?」
三人は壁に隠れて、兵の様子を伺いながら会話をしていた。
「入り口つくっちまうか?」
「あほ。そんな事したら、錬成反応の光で門番にばれるでしょーが。」
ゴチンとエドワードの頭を軽く叩きながら、そして笑いながら答える
「・・・となると・・・・」
そう呟き見上げた先は、侵入者防止の有刺鉄線のある壁だった。
「これじゃ・・・がいけないし・・・」
「やっぱり、ここまでなんだよ。」
「大丈夫よ。あたしをなめないで・・・」
を心配して言った言葉を無視して、は強く呟いた。
「ほら、さっさと行動に移す!」
パシンとエドワードの背中を叩きながらは呟いた。
「ったく・・・・っとと・・・」
言われたとおり、アルフォンスの腕に足を乗せ、一気に有刺鉄線のある塀の上にたどり着くエドワード。
「悲しいけどよ、こういう時には、生身の手足じゃなくてよかったって思うぜ。」
「ははは・・・同感。」
そういう会話を聞きながらは二人の手際のよさを見ていた。
エドワードが塀の上にある有刺鉄線を外し下へと垂らす。
それをアルフォンスが掴み、よじ登り、壁の向こう側へと着地する。
「で、はどーするんだ?」
向こう側から聞こえるエドワードの声に答えるように、はニヤッと笑みを浮かべた。
「エド。そっちがわって、一気に落ちても障害になるようなものは何もない?」
「あ?あぁ、何もないぜ。」
「じゃ、行くわ。」
そう言うと、は左手につけていた鋼のリストバンドを手首から外す
そのリストバンドに垂れ下がってきている有刺鉄線を絡み付ける
そして、ギッギッときちんと上れるか確認した後、ゆっくりと上り、塀の上に足を乗せずに向こう側に飛び降りた。
「おぉ!?」
「ふふふっ・・・・どんなもんでしょ。」
ニッコリと笑みを浮かべるの顔は無邪気な顔となっていた。
有刺鉄線をくくりつけた鋼のリストバンドを取り戻し左手に装着しなおすと、エドワードの方に向き直った。
には驚いたよ。」
苦笑しながら、負けを認めるエドワード。
「さて・・・先へ進もうっ!」
「ああ!」
そう言うと、入り口に向かって三人は駆け出した。
「あまり無茶はしないでよ、二人とも。」
「分かってる分かってる。」
「本当に〜?」
「ああ!」
そう言いながら駆けていると、いつの間にか入り口付近に到着していた。
「うげっ・・・入り口もがっちり閉鎖かよ。」
そう呟くとエドワードは入り口の右壁にある通気孔が目に留まった。
「オレとの大きさなら入れるな・・・」
「みたいだね・・・」
「でも、はダメ。」
「えぇ!?」
そう言いながらもエドワードは通気孔の入り口を外し中を覗いていた。
「アル。、ここで待ってろ。」
「一人で大丈夫?」
「大丈夫も何も・・・は女で危ないし、アルはそんな図体じゃここ通れないだろ?んじゃ、ちょっくら行ってくる。」
そう言うと、エドワードがズリズリと音を立てて、通気孔の中を這って行った。























「兄さん遅いなぁ・・・・・」
「アル。あたしエド気になるから見てくる!」
そう言うと、はヒョイッと通気孔の中へ入っていった。
「あ、ちょっ・・・!?」
「待っててねぇ〜」
ってばぁ〜〜!!!」





















「よっこら・・・・しょ。」
エドワードの通った形跡のある場所に出たは迷うことなく、通気孔から通路へと降り立った。
「足元が見える程度に照明がついてる・・・・」
そしてエドワード同様も気付いたのだ。
足元に見える照明に。
「何が『現在使われておりません』なのかな・・・・ビンゴみたいね、エド、アル。さて・・・早くエドに追いつかなくちゃっ!」
そう呟くと、は駆け出した。
「キシシシシ。こーーーーーーーんな所に獲物発ーーーーー見っ!」
そう声が聞こえた瞬間、の目の前に一体の小柄な鎧が振ってきた。
「っ!?なななな、何!?」
いきなりの出来事に驚き、声を上げる
「そうそう、驚くなっつーの。オレの名前はパ・ク・ラ。パクラ・ディーヴァーっていやぁ〜有名だろう?」
「パクラ・・・・ディーヴァー・・・・?」
「そうそう。聞き覚えはないかい?」
「・・・・・っ!?」
相手をジッと見つめつつ記憶を手繰り寄せる
「あああああ、あんたっ!!!」
そう、パクラ・ディーヴァーという名には聞き覚えがあったのだ。
「5年前に処刑されたはずの死刑囚!!」
「ピンポーン!!」
「なんで・・・・ここに?」
「大体の予想はついてるんじゃねーの?」
「っ・・・・」
そう言われ、ビクッと身体を揺らす
それを隙と思われ、パクラはもっていた刀をに向かって振りかざした。
しかし、冷静さを失っていないにはすんなり避けられるものだった。
「ここで研究された成果・・・みたいな感じかしらね?」
そう言いながらは、パンッと両手を合わせ、左手の鋼のリストバンドに右手をかざした。
その瞬間、鋼のリストバンドは一瞬にして甲剣へと変化した。
「へぇ〜錬金術しか、あんた。」
「まぁね。他にも専門のものがあるんだけどね・・・・・」
そう言うと、はニヤッと口元に笑みを浮かべた。
「ちょっと特殊な錬成でね・・・今みたいに一回手を合わせるだけで錬成できないのよ・・・」
そう呟くと、はパクラの攻撃を左手の甲剣で受け止めた。
「あたしのもちネタ・・・なんだか知りたい?」
そう呟くと、はパクラの瞳をジッと見つめた。
そしてドンッとパクラのおなかを蹴り─────




















「ふんっ・・・・あんたごときの腕であたしを倒そうだなんて百万年早いわよ。っと・・・エドエドっと。」
そう呟くと、は床に倒れているパクラに背を向けて駆け出していた。
「ったく・・・余計な足止めくらっちゃったじゃない!!」
そう怒りに任せて叫びながらはエドワードの元へと急いだ。
そして、目の前に扉の向こうから漏れる光が目に入った。
そして会話も。
「お・・・・もしかしてここかな?」
そう思い、歩きながらその扉に近づいた。
「ぐだぐだとやかましいんだよ、このボケが!」
全く聞き覚えのない声が扉の向こうから聞こえてきた。
そのため、はなかなか扉の中に入る勇気が出なかった。
「エンヴィー・・・もう死んでる。」
「あ・・・?あらー根性ないなぁ。本ッ当弱っちくて嫌になっちゃうね。」
・・・・一体誰がいるの?
そう思い、扉の隙間から中を覗き込んだ。
そこには血を流し壁に寄りかかっているエドワードの姿。
そして、剣を床に突き刺し、目の前に笑顔の少年が座り込んでいるという事。
「初めまして、鋼のおチビさん。ここにたどり着くとはさすがだね。褒めてあげるよ。それに、あの子も連れてこなかった事も・・・ね。でも、まずいものみられちゃったなぁーー・・・・やっぱりあんたも殺しとこうか?」
ドクン・・・・
エンヴィーと呼ばれた少年がエドワードにそう言った瞬間、の胸が押しつぶされそうになった。
あの子というのは、たぶんのことだろうという事はエドワードも、ここに居るもすぐに分かった。
いや・・・・・エドワードが死ぬなんて・・・・ヤダっ!!それだけはっ!!
そう心の中で叫んだ瞬間はある行動に移っていた。
の専門分野の特殊錬成が─────
そして、の身体の奥底で、ある変化が生まれ始めていた。















To be continued...






という事で!!次回に続いてしまいました!!
どうですか?今回の話!!
の専門分野の特殊錬成、そしての身体の奥底でのある変化・・・・
一体何なんでしょうねー?
これに関してはもう決定してありますー♪
人体錬成行ったんだから、その専門分野の特殊錬成も簡単に───と思われた方もいるかと思われますが・・・
何しろ"特殊"ですからww
パンッと一発の手合わせと同時に、ある錬成も行わないといけないんですよねー・・・実は。
面倒なことにww
だからこそなかなか使わないのですが(笑)
という事で、次回に続く!!!!!






隠されしセレトリアの秘石に戻る